#農業 #天栄米 #再生水田 #SDGs
福島と天栄村への愛が止まりません!
天栄村の見学を終えた一行は、郡山市内にある新鮮な地元野菜を使うカフェバル「Best Table」へ移動し、農業とSDGsについて考えるシンポジウムに参加しました。
このシンポジウムには、天栄米の生産者や、流通業界、メディア、学生などを中心に様々な立場の人が参加し、多方面の角度から農業とSDGsについて考えました。
パネリストの一人で関東から天栄村に通っているという早稲田大学の金井景子教授は、専門研究分野が農業でないにも関わらず、天栄米のおいしさに衝撃を受け、今では天栄村に自分の田んぼを作るまでに至ったとのこと!また、大学教授ならではの視点で再生水田に自生する植物を調査するなど、学生と共にとにかく天栄村を愛して止まない様子が伝わってきました。
食の通販サイト『食文化』を運営する井上真一さんは、シンポジウムの中で、天栄村で見た景色と味わった食を思い返し、「現地に行かなくても地域の物は食べられるけど、家で食べるのとはやっぱり違います。普段は糖質を控えなきゃと思っているけど、今日は土釜で炊いたご飯をいただいて、我慢できずに久々にご飯をお代わりしてしまいました。余計な味はなくていい、ご飯と漬物ぐらいでいい。その体感を地域に来て感じるには、何気なくある自然の景色の中で食べることが大事なんです。それを家で食べる時にも、あの時の天栄村よかったね!と思い出して食べて欲しい。」と話しました。
実際、今回の天栄村での体験を通して、この日見た再生水田の景色とその自然の中で食べたご飯の味は、参加者にとって何にも変えがたい記憶となりました。
しかし一方で、農家の吉成さんは、「あれだけの田んぼで収穫できる米は、売っても数万円程度にしかならない。田植えから出荷までにかかる経費や機械代を差し引いたら、大した儲けにならない。そんなんじゃもうやっていけないよ、やめようかという農家も増えています。」と水田を守り続けることの厳しい実情も話してくれました。
私たちの食を支える国内の農業が持続できなくなると、極端に言えばいずれ日本人の主食であるお米や新鮮な野菜を食べていくことができなくなってしまいます。そして、農業が持続しないということは、同時に天栄村の再生水田のような人の手によって「守られた自然」という場所も少なくなるかもしれません。
そのような福島県にある「とっておきの贅沢」を大切に守り、持続させていくことも、SDGsを叶える第一歩であるのかもしれません。 今回のシンポジウムを終え、参加者たちはこれからも大好きな福島のために出来ることを一緒にがんばっていこう!という想いを胸に、それぞれの日常へ戻って行きました。
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